医療法人社団幸正会 岩本内科医院

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治療案内

『心房細動って言われたら,脳梗塞が心配!
                           
だけど治療をすれば恐くない』
                                                    岩本内科医院   篠原尚典

  心房細動とは脈が乱れて頻脈になりやすい不整脈です.心房細動が発作的に出現する「発作性心房細動」では動悸を自覚することが多いですが,慢性化した「持続性心房細動」では無症状のことも多く,健診などで見つかることもよくあります.心房細動は弁膜症に合併しやすいですが,最近は心臓病のない高血圧や高齢の方で心房細動が増えており,70歳代で3%80歳代では4-5%位の方に見られます。

 心房細動自体はそれ程重症な不整脈ではありませんが,
将来的に脳梗塞を起こし易いことが一番の大きな問題点
です.有名人では,長嶋元巨人監督,小渕総理大臣,
オシム元サッカー日本代表監督などが心房細動の不整脈
から脳梗塞を患ってしまいました.
 心房細動が起こると心臓(左心房)の中に血栓(血のかた
まり)ができ易くなり,この血栓が血液の流れで運ばれ脳の
血管を詰まらせて脳梗塞となります.心房細動の方はそうで
ない方に比べて約5倍の脳梗塞の危険性があり,重篤な
後遺症を残す大きな脳梗塞になり易いことがわかっています.
同じ心房細動でも患者さんによって脳梗塞の危険性は異なり,
弁膜症の人や高齢,心不全,高血圧,糖尿病,以前に脳梗
塞になった人では高くなります.個々の患者さんでの脳梗塞
の危険率はある程度予測でき,例えば75歳で高血圧と糖尿
病がある方の場合,脳梗塞発症率は年間約6%になります.
 心房細動では『脳梗塞をいかに予防するか』が重要であり,
血液を固まりにくくする抗凝固薬を使用して,血栓をできにくく
して脳梗塞を予防する治療を行います.抗凝固薬治療により,
 脳梗塞発症を約1/3まで減らせることができます.抗凝固薬で
適切かつ継続した治療を行うと,脳梗塞の危険性を大きく
減らせることができる訳です.
 脳梗塞予防の抗凝固薬として,1)従来からのワルファリン,
2)2011年から使用されている新しい抗凝固薬の2種類があり
ます.それぞれ一長一短があり,患者さんの状態や希望に
応じて使い分けをします.
   心房細動の方は放置してはいけません.まず超音波検査で心臓の状態を調べて,次に脳梗塞の危険性を評価し,個々の状態に応じた適切な脳梗塞予防の治療を行うことが必要です.
 当院では,心房細動に対して最新の治療指針に基づいて,かつ患者さんにとってベストになる診療を行っていきたいと思っております.